EXHIBITIONS
PAST
瀧下 和之 展 "十二神将"
2014.10.17(Fri.) - 11.15(Sat.)
オープニングパーティー 10月17日(金) 6:30-8:00pm
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日曜日・祝祭日
桃太郎の「鬼」や「風神雷神」など、日本古来の民間伝承や信仰に題をとる瀧下が今回取り組むのは仏教において「薬師如来」を守護する眷属(けんぞく/従者)である「十二神将」。
2007年より制作されているシリーズを新たな解釈で本展のために再制作、大型の12点をギャラリーのホワイトキューブで発表します。
仏像としての「十二神将」は、いずれも国宝となっている奈良の新薬師寺や興福寺などにあるものが有名で、それらは当時最高の仏師たちが手掛けたその時代の代表作といわれています。
年間200点を超える驚異的な制作数や、木板を彫って線を引きペインティングナイフで色を載せるという職人的な制作方法、それを支える高い技術から、かつての仏師をも髣髴とさせる瀧下ですが、その手から生み出されるキャラクターや物語性はマンガやアニメーションなど、サブカルチャーの影響も色濃く感じさせます。
また、大胆であるが緻密に計算された画面構成や印象的な色彩設計は、瀧下の作品について論じられるときしばしば引用される琳派だけでなく、アメリカンポップアートの要素をも内包し、元々商業デザイナーであったアンディ・ウォーホルと、大学でデザインを専攻した瀧下との出自の類似性を思い起こさせます。
琳派の「様式」とウォーホルが大量に制作したスクリーンプリントの「偶像」、そして瀧下による現代の「仏像」。
まったく異なる素材や技法で一見遠い存在に見えますが、かれらは時代を超えた普遍性を脈々と受け継いでいるのです。
Artist Profile:
瀧下和之
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