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志水 堅二 個展 "イロイロナブリドリー"

2021.12.10(Fri)-12.24(Fri)

2021.12.10(金)-12.24(金)
開廊時間 : 11:00-19:00 / 休廊日:日・祝
オープニングレセプション:12月10日(金) 5-7pm




Gallery Art Compositionでは志水堅二個展「VARIOUS BRIDOLLIES:いろいろなブリドリー」を開催いたします。
今回の展覧会では、志水がコロナ禍で描きためた作品や、クリスマスをテーマとした作品など本年の集大成ともいえる展覧会です。

コロナ禍という未曾有の疫禍は人類に等しく暗い影を落とし、その影響は未だに尾を引いています。
こうした困難な状況における芸術家の役割に思いを馳せた志水は、以下の様なステートメントを提示しました。

2020年、コロナウイルスが猛威を振るい、世界中の経済、生活が止まり、我々美術家も発表の場を失いました。
しかし、表現することをやめたわけではありません。
世間で外出自粛が叫ばれていた時も、自分は普段と変わらずアトリエに篭り、毎日筆を取りました。
この様な時だからこそ、美術家は表現するべきなのです。
桜を見に行けなかった時期にはその想いを、ある時は来年への希望を、またある時は世の中の現状を表現しました。
コロナ禍に描いた作品たちは、どれもその時の心情を映し出しています。
また、いつも以上に自分と向き合う時間があり、新しい表現方法も試みることができました。
今展では、その2020年から2021年に様々な表現方法で制作した作品を展覧いたします。

 コロナウィルスは罹患した身体のみならず、物理的な接触を強制的に制限することで人々の関係性をも蝕んできましたが、
その一方で志水が述べるように、こうした状況だからこそ可能となった表現が存在しました。
そうしたコロナ禍に固有の表現によって制作された作品には、当たり前にあった日常への郷愁や正常に戻った世界を望む祈りなどが仮託され、
作家本人の感情とも重ね合わせられます。
こうした意味のレヴェルにおける構造は、本展のメイン・イメージにもなっている《CHARGE》にも端的に表れており、
日本語で「充電」を意味するタイトルを冠した本作は、緊急事態宣言下における状況を示しているとともに、
死をイメージさせる頭蓋骨をブリドリーが踏みつけていることから、病魔に対する勝利、
メメントモリ(死を忘るるなかれ)というテーマが伺えます。

最終日がクリスマスイヴと言うこともあり、本展には他にもクリスマスをモチーフとした作品が展示されます。
2021年の最後を飾る志水堅二の展覧会を是非にご高覧下さい。

Artist HP:
Kenji Shimizu
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